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Claude Codeの公式情報はAnthropic公式ドキュメントを参照。MCPの仕様はModel Context Protocol公式サイトで確認できる。
Claude Codeのカスタムスキル(skills)は、よく使う操作を「一声で」実行するための仕組みだ。プログラミングのマクロに近い概念だが、AIが手順を理解して状況に応じて柔軟に対応してくれる点が大きく異なる。
たとえば、「Amazonで買って」「LINEで送って」「レストラン予約して」と一言伝えるだけで、複雑な手順を全自動で実行してくれる。この記事では、Claude Code skillsの仕組みと実際に運用しているスキルを紹介する。
Claude Code skillsの仕組み
スキルの実体は、.claude/skills/配下に配置したSKILL.mdというMarkdownファイルだ。中身はAIへの手順書であり、「このように指示されたら、この手順で実行しろ」という内容が記述されている。
したがって、プログラミングの知識がなくても自然言語で手順を書くだけでスキルを作成できる。Claude Codeがこの手順書を読み込み、MCPサーバーなどのツールを組み合わせてタスクを遂行する。
.claude/skills/
├── amazon-purchase/SKILL.md # Amazon購入
├── line-message/SKILL.md # LINE送信
├── restaurant/SKILL.md # レストラン予約
├── travel-booking/SKILL.md # 旅行予約
├── movie/SKILL.md # 映画予約
├── monthly-invoice/SKILL.md # 請求書作成
├── yamato-pickup/SKILL.md # ヤマト集荷
├── daily-brief/SKILL.md # 日次ブリーフィング
├── amazon-cart/SKILL.md # Amazonカート追加
└── remote-control/SKILL.md # リモート操作
📊 スキル実行フロー
SKILL.mdの基本構造
SKILL.mdの構造はシンプルで、以下の4セクションで構成される:
# スキル名
## トリガー
「〇〇して」「△△して」など、このスキルを起動する発話パターン
## 前提条件
必要なMCPサーバー、ログイン状態など
## 手順
1. ステップ1
2. ステップ2
3. ...
## 注意事項
やってはいけないこと、確認すべきことなど
重要なのは、Claude Code skillsは固定スクリプトではないという点だ。AIが手順書を理解した上で、状況に応じて柔軟に実行する。つまり、エラーが発生しても自分で判断してリカバリしてくれるし、手順の一部が不要なら自動的にスキップする。
実際に運用しているClaude Code skills

Amazon購入スキル
トリガー: 「Amazonで買って」「Amazonで注文して」
k-chrome MCPでAmazon.co.jpを操作し、商品検索からカート追加、注文確定まで自動化する。ブラウザの既存セッションを使うため、ログインや決済情報の入力は不要だ。ただし、注文確定の直前で必ずユーザーに確認を取るように設計している。これにより、意図しない購入を防止できる。
LINE送信スキル
トリガー: 「LINEで送って」「〇〇にLINEして」
LINE PCアプリをWindows MCPで直接操作してメッセージを送信する。ブラウザではなくデスクトップアプリを操作する点が特徴だ。具体的には、スクリーンショット撮影→座標特定→クリック→テキスト入力という流れで動作する。送信前には必ず内容の確認を行う。
レストラン予約スキル
トリガー: 「お店を探して」「レストランを予約して」
食べログやGoogle Mapsで飲食店を検索し、口コミ・評価・空席状況を調べて候補を提案する。さらに、選択した店舗への予約まで一貫して対応する。ユーザーの好みや過去のフィードバックをメモリから参照するため、回を重ねるごとに提案の精度が向上する。
旅行予約スキル
トリガー: 「飛行機予約して」「新幹線と飛行機どっちがいい?」
Kiwi.com MCPでフライトを検索するほか、ブラウザでえきねっとや航空会社サイトを操作する。往復チケットの検索・比較・予約からチェックインまで対応できる。加えて、飛行機と新幹線の所要時間・料金を比較して最適な交通手段を提案する機能もある。
映画予約スキル
トリガー: 「映画見たい」「映画のチケット取って」
上映中の映画を検索し、近くの映画館の上映時間を調べてチケットを予約する。ジャンルや評価でフィルタリングすることも可能だ。
ヤマト集荷スキル
トリガー: 「ヤマトで集荷を依頼して」「荷物を取りに来て」
クロネコメンバーズのWebサイトから集荷を申し込む。住所や時間帯はメモリから自動入力するため、毎回入力する手間が省ける。
請求書スキル
トリガー: 「請求書を提出して」「今月の請求書やって」
Excelテンプレートの編集→PDF変換→BtoBプラットフォームでの発行→メール送信まで全自動で実行する。以前は毎月30分かかっていた定型作業が、このClaude Code skillsのおかげで5分で完了するようになった。
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スキル設計の4つのコツ
- トリガーは自然言語で — 「/amazon」のようなコマンド形式ではなく、普段の会話で使う日本語表現を複数パターン登録する
- 確認ポイントを必ず入れる — 購入・送信・予約など不可逆な操作の前には、必ず確認ステップを挟む
- フォールバックを記述する — メインのMCPが使えない場合の代替手段も書いておくと、障害時にも対応できる
- セキュリティを最優先に — パスワード入力は手動、金融操作は読み取り専用にするルールを厳守する
これらのコツを押さえておけば、安全で信頼性の高いClaude Code skillsを構築できる。結果として、日常の繰り返し作業を大幅に削減できるだろう。
次回予告
次回はメモリ編。会話をまたいでAIが記憶を保持する「メモリシステム」の仕組みと、実際の活用方法を詳しく紹介する。
