
HHKB Studio沼 ~変態キーマップ編~前編
今回は、運よく手に入ったHHKB Studioのリファービッシュ品のHENTAIキーマップ変更編。
最新モデル「HHKB Studio」ではキーマップをさらに多様にカスタマイズできるようになった。
ここでは基本的なキーマップ変更の流れや、従来のHHKB Type-Sと比べて進化した部分、おすすめのカスタマイズ例を簡単にまとめていく。
筆者のこだわりのキーマップについては後編で語ることとする。

1. キーマップ変更とは?
キーマップ変更とは、各キーに割り当てられた機能を再配置すること。たとえば「CapsLockをCtrlに変更」「Enterキーに独自のショートカットを割り当て」など、自分の普段の作業が効率化できる。
キーマップ変更の流れ(ざっくり)
- 以下のメーカー公式ページ(PFUまたはHHKB公式サイト)から、HHKB Studio専用のキーマップ変更ツールを探してダウンロードする(Windows用とMac用があるため注意)。
https://happyhackingkb.com/jp/download/ - ダウンロードしたファイルを開き、画面の指示に沿ってインストールする。
- インストール完了後、デスクトップなどにショートカットが作成されるので、そこから起動する。
- 好みの位置にキーを配置して変更を確定させると、キーボード本体に反映される。そうするとこのキーボードはどのパソコンに接続してもそのキー配置で使用することができる。
2. HHKB Studioの特徴と、従来HHKBとの違い
- 柔軟なカスタマイズ
従来のType-SなどはDIPスイッチや限られたソフト対応のみだったが、Studioは広範囲な再割り当てが可能である。 - QMK並みの自由度
他社QMK対応キーボードと同様、高度なキー配置変更やレイヤー作成が可能だ。 - HHKBらしいコンパクトさ
余分なキーを省いた配置はそのままに、各キーを好みに合わせて細かく編集できる。
3. おすすめのカスタマイズ例
3-1. Fn押下でテンキーを再現
コンパクトなHHKBでテンキーが欲しい場合におすすめの方法だ。
- Fnキー(または他の修飾キー)を利用してレイヤーを切り替える。
- 文字キーに数字キーを割り当てる。
- 例:
U, I, O
→ 1, 2, 3、J, K, L
→ 4,5,6、N, M, ","
→ 7,8,9など。
- 例:
*
,+
,-
,/
なども適宜配置すると便利。- ショートカットを多用する人は、Fnレイヤーにこれらのキーをセットすると作業がはかどる。
3-2. ホームポジションに矢印キーを配置
カーソル移動が頻繁に発生する(プログラミングや文章編集など)場合に便利な方法だ。
- Fnレイヤー+
J/K/L/I
→←/↓/→/↑
- 親指でFnキーを押しながら、人差し指周辺でカーソル操作が可能になる。
3-3. CtrlやEscの配置をカスタマイズ
HHKBはCtrlキーを左下に配置することで人気を博してきたが、Studioではさらに微調整できる。
- EscキーをCapsLock位置に置く。
- 左FnキーをCtrlにする。
4. まとめ
HHKB Studioは、本格的なキーマップ変更が実現できる点が最大の魅力だ。専用ソフトやQMKを使うことで、コンパクトキーボードの弱点である「キー不足」をレイヤー切り替えでカバーできる。独特のHHKBデザインを保ちながら、自分の作業スタイルに合わせた最強のカスタムキーボードを構築してみてはいかがだろうか。
